2016年11月27日日曜日

HoI4: フランス AAR 第10章 東欧での闘い



ドイツ人民政府の降伏の後、旧ドイツ領は戦争の終結まで全土がフランスの暫定統治に任されることとなった。フランスは接収したドイツの軍需工場を収容所から救出したマイノリティらを中心に据えて再稼働させ、不足気味であった戦車や戦術爆撃機などを増産し、軍備のさらなる増強を図る。こうした政策は保守的なドイツ人民を刺激し、特にベルリンを中心とした大都市では彼らを激しいストライキやサボタージュに走らせた。どうやら新たに憲兵隊を組織し、自由と平等に抵抗する根強い反仏勢力を取り締まる必要がありそうだ。


ドイツの降伏により動揺するかと思われたファシスト勢力だが、いまだ無傷のイタリアが中心となってファシスト残党を糾合し、フランスの「侵略」に対する抵抗を呼びかけていた。残された敵は――いまだ日和見を続けるスペインを除けば――イタリア、ハンガリー、ルーマニア、そして日本。極東の敵はあまりに遠いが、そちらはもはやドイツに国土を侵されることもなくなったソヴィエトが抑えてくれるはずだ。われわれが今倒すべきはヨーロッパの残党だ。


北方の敵を片付けた第1戦域軍は兵力のすべてを東南戦線に寄せ、ファシストを地中海に追い落とす戦略を練る。先に予定していた通り、最も効果的なのはスロヴェニアかフリウリ地方からヴェネツィアないしトリエステにかけて地中海までの道を突破し、イタリアの勢力を東西に分断することだろう。
第1軍の機動師団が突破を担当し、第2軍の歩兵師団がこれを守ることとした。その間に機動師団と歩兵師団の混成である第3軍は、守りの薄いハンガリーを北から圧迫し、屈服させたのちにルーマニアからイタリア占領下のユーゴスラヴィアまでを攻撃することに決まった。とにかく勝負は総勢150個師団を数えるイタリア軍と東方枢軸軍の分断にあるといってよかろう。


戦線は徐々に押し上げられつつあったが、いまだ完全な分断には及ばなかった。しかし5月、ハンガリー戦線が押されるのをみたイタリア軍は、兵を割き援軍をそちらにまわす。これがフランス軍の狙っていた機会だった。


第1軍と第3軍は一気に南下し、15日、トリエステを占領。イタリア軍の東西分断に成功した。
次は西側の山岳地帯に少数の師団を残して分断地点を守らせ、東側に残るイタリア兵を急ぎ殲滅するのだ。イタリア半島にはいまだ50師団ほどの姿が見えるが、こうして閉じ込めてしまえばなんということはない。


第1・第3軍は東方にかじを切り、ユーゴスラヴィアに進む。寡兵のイタリア軍はなすすべもなく追い立てられていく。


6月10日、首都ブダペストを喪失したハンガリー政府が崩壊。各地で親仏レジスタンスが蜂起し、フランスの統治下に組み込まれる。フランス軍はハンガリー領内で孤立した枢軸軍を殲滅する。


その報が委員会に入るやいなや、次の命令が即座に下された。第3軍の次なる目標はルーマニアの攻略だ。ルーマニアの産油地帯はコミンテルンの手に落ちる前になんとしても確保せねばならない。この戦争における功績第一のフランスが譲るべき地ではない。普段は議論を戦わせることも多い委員会も、今度に限ってはその結論で一致しており、異例なまでに迅速な命令が下されたのだった。もちろん表面上はルーマニア人民の幸福を最大限に考えたための命令であり、その指令書から他意はまったく感じられない。フランスが戦うのは世界人民の自由と平等のためなのだから。



しかし第3軍の戦車部隊が首都ブカレストを占領したときには一足遅く、領土の多くにはすでにソ連赤軍の手が及んでおり、ルーマニアは降伏相手をソ連に選んだ。これは第3軍の失態か。いや、済んだことは仕方がない。友愛の精神をもってして、これはコミンテルンへの貸しとしておこう。


ともあれ第3軍の任務は終わり、彼らもユーゴスラヴィア戦線にまわされることになった。これでユーゴスラヴィア戦線は数的にもイタリア軍を圧倒することとなった。このうえは一刻も早い決着が望まれる。委員会は東南方面の全軍にユーゴスラヴィアの奥深くまでの迅速な侵入を命じる。


フランス軍は数上の優位を活かし、各地で包囲殲滅を展開する。


そしてこれといった危険もなく、フランス軍は順調に進軍し、40年6月中旬、ユーゴスラヴィアを平定した。今こそローマに向けて進軍するときだ。ちょうどよいときに、この機を見計らってかイギリス軍がシチリア島に上陸していた。彼らがローマを先に奪うか、それとも逆に地中海に追い落とされるかはわれわれの知ったことではないが、とにかくこれでイタリア軍は東西と南から完全に包囲されたわけだ。フランス軍はファシスト・イタリアを叩き潰すために行動を始める。もはやファシスト枢軸に残されるは東と西の二柱のみ。その西側の一対をへし折れば、枢軸の陣営は残された柱もろとも崩れ去るだろう。

次章: 西欧での勝利

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