2016年11月10日木曜日

Civilization V: アフリカ争奪戦 実績 勝利を讃えよ(ボーア・創造主) 攻略 前編

巷では Civilization シリーズ新作、Civilization VI が話題となっています。しかしあれはよくない。実によくない。なにがよくないかと申しますと、端的にいうと7千円では高すぎて私には買えないのです。そんな哀れな身の上なため、せめて気分だけでも対抗しようと(?)最近は旧作の Civ5 を遊んでおりました。そして哀しみを力に変えたおかげか、このたび難関実績のひとつとされるアフリカ争奪戦シナリオの創造主ボーアをクリアすることができたので、攻略記事を書いてみようと思い立ちました。Civ5 はまだまだ終わりませんよ。終わってもらっては困ります(新作を買えないので)。



ボーア人(ブール人)といえば、オランダ領南アフリカがフランス革命戦争のどさくさに紛れてイギリスに奪われてのち、イギリスの圧政を逃れて北のアフリカ奥地へと逃れていき(グレート・トレック)、その先に国を作ったオランダ系の人々であり、その後も世界一の大帝国イギリスの侵略を一度は退けた(ボーア戦争)というロマンのある歴史をもつ人々です。Victoria シリーズなどでは興味深い中小国としてひそかな人気を誇っていたりします。そんなボーア人国家ですが、力のみがすべての Civilization ではやはり苦しい戦いを強いられます。難易度創造主のボーア人国家でアフリカ争奪戦シナリオをクリアする実績は、Civ5 における最難関実績の筆頭とされています。今回の記事ではそんなボーア人国家で勝利への道を切り開いてみようと思います。
なお、スクリーンショットをほとんど撮影していなかったうえに途中のセーブもあまり残っていなかったので、序盤のスクリーンショットは状況再現版です。クリアしたマップも特に神立地というわけではないので大差はないはずです。


概要

100ターン経過後に基本スコアと文明カテゴリの勝利点を合わせた総合スコアが1位である国が勝者となります。
ボーア人国家はズールー、エチオピアと同じサハラ以南文明のカテゴリであり、文化点の収入に応じてスコアが入り、敵を倒すことでも文化点を得られます。また、ボーア人国家の特性として、農場に食料+1と文化+1がつきます。
基本的に都市人口などの基本スコアよりも文化点による勝利点のほうが影響が大きいものと考えてください。したがって、ボーア人国家が勝つにはいかに戦いながら農場や文化施設で文化点を出すかが鍵となります。
なおデータ類は正確な計算に基づいたものではなく筆者の適当なカンです。ご了承ください。

基本メモ

  • ユニットは大事に使おう。外国人義勇兵は敵のライフル兵に戦闘力で劣るので攻撃は慎重に
  • 怖い隣人(ズールー族・ポルトガル)とは仲良く
  • 軍備はそこそこに、文化施設を早めに建てよう
  • 最大の脅威はポルトガル、最大の敵はエチオピア
  • 失敗したら気にせずリロード(外交システムがはちゃめちゃなため)
  • 臆病な欧州人は基本的に2国同時宣戦しかしてこない。都合が悪ければリロードしてこちらから(弱い方に)宣戦しよう
  • 欧州勢は常時狂乱状態だが、出会った瞬間だけは態度がよい。そのターン中であれば資源交換にも応じてくれる

スタート

このすぐ南がイギリス領南アフリカ
ゲームスタート時には開拓者2、労働者2、外国人義勇兵4が配備されています。外国人義勇兵は国内での戦闘に戦闘力ボーナスをもち、敵を倒した際に体力が回復します。ゲームスタート時の地形は沿岸地域以外ランダムです。したがってボーア人国家を打ち立てるべき土地もランダムで生成されます。これといって必要資源などはありませんが(馬はあれば少しうれしい)、砂漠丘陵で山岳が連なっているような地形は厳しいので再生成を推奨します。肥料テクノロジーが解禁済みの扱いのため、川はそれほど重要ではなく、農場を張れる広い平原があれば十分です。
ユニットは半分ずつ、左下と右上のグループに分かれています。まずは左下の初期開拓者を用いて首都を作りましょう。位置は地形に応じて適当で構いませんが、対イギリス戦の利便性を考えるとあまり上方向には動かないほうがよさそうです。あと、できれば最初のターン中に都市を作りたいところです。首都プレトリアが完成したら、外国人義勇兵を動かしてすぐ南のイギリスと接触し、即座に宣戦布告します。イギリスは序盤最大の敵であり、気まぐれで宣戦してくる欧州陣のなかでも近隣国として戦争は避けられません。そのため、彼らが力をつけないうち、できるだけ早いうちにつぶしておきたいところです。赤服どもを海に追い落とし、ケープをボーア人の手に取り戻しましょう。
ヴィクトリアさん、やせました?
右上の開拓者はこのターン中には都市を作らず、2ターンほど左のほうへ移動させましょう。なぜかというと、初期位置では都市が近すぎてズールーとの関係が悪化するためです。このガイドではズールーはポルトガルとの対立を遅らせる壁として役立ってもらう予定なので、できるだけ対立は避けます。あるいはズールーの山のようなユニット(インピはバニラと違ってあまり強くない)を倒して文化点を稼ぐ展開もありかもしれませんが、私は採用しませんでした。
首都ではライフル砲を生産します。射程が3ある都市攻略の主役です。

抵抗のはじまり(ターン1~15)

おそらくイギリスの探検家リヴィングストン氏が最初の獲物となるでしょう。ふらふらと歩いてきたところを外国人義勇兵で囲んで殺害しましょう。その後はイギリスのライフル兵を首都の砲撃圏内に誘い込みます。最初のターンから4ユニットほどのライフル兵がやってくるので、落ち着いて砲撃と外国人義勇兵を用いて1ユニットずつ処理していきます。攻撃は懐に入り込んだ敵にのみ安全な位置から行い、とどめを刺すのは敵撃退時に体力が全快するユニットで行うように。戦闘ユニットは大事に使いましょう。
また、ターン3までには2都市目が出ているでしょう。そちらでもライフル砲を生産します。ライフル砲は3ユニットもあれば当面は十分です。

ライフル兵の数が減ってくると、敵は撤退を始めます。ZOCを活かせば1ユニットは逃さず殺せるでしょう。序盤のうちになるべく多くのライフル兵を殺しておきたいところです。その後のライフル兵は砲撃範囲外でうろうろしていることが多いですが、労働者をおとりに出すと意外と簡単に釣れます。しばらくの間はそうしてレッドコートどもを削ぎ殺し、文化を稼いでください。


そうこうしていると、ターン8になるころには文化点が貯まっているはずです。社会制度は戦争に役立つ左ツリーを先に進めます。文化点は戦争からも得られるので当然の選択です。
最初の社会制度で大将軍を取得できます。その大将軍を使用し、ポート・エリザベスの真横に城塞を建てましょう。城塞の隣接範囲に都市を入れることで、都市内に隠れる戦列艦にダメージを与えられます。城塞を建てる際は、まずポート・エリザベス左上の鉄の隣のヘックスを購入し、都市から2マスのところに外国人義勇兵を並べ、そのどちらかの下に大将軍を置きます。そして次のターンに無傷だった兵を鉄の上に進め、大将軍に城塞を作らせます。


うまくいくとこのような形になります。城塞上のユニットは次のターンで集中攻撃を受け、結構なダメージを受けますが、城塞の防御力のおかげで1ターンで死ぬことはありません。防御姿勢さえ取り始めればもう1ターンはなんとか耐えられるはずです。レベルが上がったら、援護(遠隔攻撃防御)の昇進をとりましょう。次のターンに耐えられそうになければ別のユニットと交代させます。こうして援護持ちを2ユニット作れば城塞は安泰です。城塞の上を空けないこと! 即座に略奪されてしまいます。


城塞が築けたころには首都でライフル砲の生産が完了していることでしょう。ライフル砲で3ヘックスの距離からポート・エリザベスへの砲撃を開始します。1ユニットでもダメージ量がターンごとの回復量を圧倒的に上回るので問題ありません。

この間にどこかしら欧州国家から宣戦布告を受けていることでしょう。それはおそらく隣国であるポルトガルまたはドイツとベルギーなど遠い国のセットという形である可能性が高いです。ドイツが相手であればそれほど問題はありませんが(いずれにせよ、のちに戦うことになります)、ポルトガルに宣戦された場合、展開が非常に難しくなります。個人的にはリロードし、相方の国に単独宣戦することをおすすめします。欧州勢には「そなたの領土は私のものだ」という赤文字ペナルティが常時ついており、非難宣言が飛び交うどころか宣戦時期が基本的に予測できません。ですが、臆病な欧州人は基本的に2国同時宣戦しかしてこない、そのため共同宣戦相手が戦争状態に入ると日和見を決め込むことが多い、という原則を覚えておきましょう。

続き

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