というわけで今回もカジュアルなパズルゲームの紹介です。
今回紹介するのは Hook というパズルゲームです。どのようなゲームかというと、一言でいえば
「ひっかけないようひっこめる」ゲームです。
もう少し具体的に話を進めると、黒いボタンと「フック」が回路でつながっており、ボタンを押すことでフックが引っ込みます。すべてのフックを引っ込めるとステージクリアとなるのですが、フックはステージが進めば進むほど複雑に絡み合い、引っ込める順番を考えないとなりません。
これは序盤のステージのひとつですが、おわかりでしょうか。半円のくぼみがあるフックや他のものとかぶっているフック(中央左上の横棒など)を先に引っ込めようとすると、他のフックにひっかかってしまうわけです。なのでこの場合、上側の縦に伸びるフックを先にひっこめなければならないわけですね。
要するにいかに「ひっこめる」順番を見極めるかというパズルなのですが、このパズルの特色は全図形が最初から提示され、反射神経なども必要とせず、ただひっこめる順番という論理にのみ頭を働かせればよい点にあるといえます。そんな感じで単純なゲームかというとそうでもなく、ステージが進むと回路がどんどん複雑化していき、ルールや制約も増えていきます。
ステージは全部で50面。1~2時間で終わります。飽きが来ない早さでステージが難化していき、飽きないうちにすべてが終わる、ちょうどよい設定ではないかと思います。また、すべてのステージをクリアするとこのゲーム唯一の実績が解除され、全実績クリアに面倒がいらないことも特徴でしょうか。
惜しいところといえばもう少しこう、システムがシステムだけにボタンクリック数で判定する最短クリア手順(クリア秒数ではなく!)を競う仕組みや、それに応じた実績などもほしかったところですが、定価98円でここまで遊べれば十分に上出来ではないでしょうか。そう、98円という安さもこのゲームの大きな売りといえます。小さくまとまった良質な論理パズル Hook、暇つぶしに、また頭の体操にいかがでしょうか。
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