2016年10月6日木曜日

HoI4: フランス AAR 第4章 武装せるフランス

目次

1937年3月。委員会は声明を発表する。それは「フランスは近隣の友邦をファシストおよび帝国主義者より保護する」ことであった。より具体的に示したところでは、近隣の友邦とはベルギー、オランダ、イラクおよびイランの4国についてが特に言及されていた。ベルギー・オランダは明日にもドイツの脅威に飲み込まれんとしている。イラクは存在そのものが英国および第三共和政フランスの帝国主義政策の犠牲物のような国家だ。イランは大国だが、立憲革命以来動揺が続き、南方からは英国資本の侵略を受け、北方からはボリシェヴィキに幾度も武力干渉されている。おそらくこのままではイランも東西の隣国のごとく帝国主義の手に落ち、英露の手により南北に分割されるだろう。友愛の精神にもとづきこれら4国を保護することは、帝国主義と決別した第四共和政フランスの神聖なる義務であると主張したのだった。
政治点が200貯まったら4国同時にCB作成。CBは並行して一斉に作るのがゲーム的なコツ

委員会の命を受け、第1軍・第2軍総勢48師団がベルギー国境に集結する。植民地軍団から再編された第3軍24師団は仏領シリアへ渡る。「保護」の意味するところはなんなのか、それは時が過ぎるにつれ、言葉と行動とによって示されてゆく。書記長モーリス・トレーズの演説は、ベルギー・オランダのファシストに対する備えのなさを指摘することから始まり、徐々に両国の資本主義体制そのものへの批判と労働者らに対する蜂起の呼びかけへと移っていった。イラク・イランに対しては、帝国主義政策の非難から始まり、英露帝国主義からの人民の直接的解放を訴えかけるものとなった。


1937年8月25日。バルセロナで孤独に抵抗を続けていたスペイン人民戦線はついに敗れ去り、スペイン内戦はファシストの勝利に終わった。これでフランスは三方を敵に囲まれたことになる。いつスペインの同志たちの運命がわれらに降りかかることだろう。英国や第三共和政フランスの帝国主義者らは友邦の人民を救わなかった。いまやフランスはみずからの力をもって敵に立ち向かうのみである。

戦時経済への移行は早ければ早いほどよいが、必要条件も多い。今プレイでは政治点+15%おじさん(150)→CB作成(200)→政治点+5%おじさん(150)→戦時経済(150)の順に政治点を使用
水面下でフランスは静かに武装を進める。37年10月、委員会は戦時経済体制への移行を宣言した。経済統制が進められ、国有化された軍需工場への動員が図られる。おりしもこれから冬を迎えるとあって、市民の生活はやや苦しいものとなろうが、たとえ燃料の配給が足らずとも、繰り返し関連づけて語られる1793年の大革命の偉大なる時代の記憶が市民たちの心を温めてくれるはずだ。
また、急進党政権下の早くから進められていた工場の増設政策はついに実を結びはじめ、稼働中の軍需工場は10月には30ユニットに達した。36年1月の6ユニットからわが国の軍需工業力は実に5倍となったわけである。

明らかに元が少なすぎる(たったの6)だけなんですが、まあ……
モラーヌ・ソルニエ社によって35年に実験型が作られた戦闘機M.S.405は、社の国有化後も改良が進められ、37年中にM.S.406として量産体制が整った。守るべき空はどこか。フランスだ。いや、それだけではない。低地諸国の空をも守るのだ。新たに配備された戦闘機はさっそく戦術爆撃機を伴って低地諸国の空へと飛び立った。


はるか極東ではファシストの一角である日本が国境での銃撃事件を口実に、中国に対する侵略を始めていた。もはや国際情勢はフランスに対し一刻の猶予も許さない。37年12月2日。いまだわが歩兵には十分な弾薬が行きわたっていないが、この日フランスは、ベルギー・オランダ・イラン・イラクの4国に対し、「ファシストと帝国主義者からの保護を目的としたフランス軍の進駐」を宣言したのだった。

次章: 人類連合

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