2016年8月5日金曜日

Expeditions: Conquistador ガイド: 戦闘 基本編

悲しいことにビデオカードが壊れてしまったため、ここ最近はゲームを遊べておりません。 Expeditions: Conquistador の翻訳もようやく完成がみえてきたところなのですが、テストプレイができないため、複雑なイベント条件が絡む部分などには手を付けられず、進捗が滞っております。仕方ないので(?)暇つぶしもかねてゲームを起動せず、つまりスクリーンショットやインゲーム情報に頼らずに E:C の戦闘ガイドを書いてみることにしました。文字ばかりで読みづらくなり、また情報の間違いなどが発生しかねないのは承知しておりますが、とりあえず書くだけ書いてのちのち気が向いたら(新しいビデオカードが届くことが前提ですが)補足することとします。



はじめに

Expeditions: Conquistador において、戦闘は探検・サバイバルに次ぐ重要性をもっています。というのも、外交メインのプレイングで戦闘をなるべく避けて進めていても、避けられない戦闘がいくつもあるためです。そのため、戦闘狂の征服者の皆さんに限らず、学者先生のご一行であっても戦闘の基礎について知っておいて損はないでしょう。

戦闘の概要

E:C の戦闘は基本的には2Dヘックスマップを用いたターン制ストラテジーです。特徴としてはユニット1体が人員1人と対応し、主に3人~6人を出撃させての戦闘となることと、投射攻撃に対して遮蔽物の概念があることでしょうか。システムが似ている有名どころのタイトルとしては XCOM Jagged Alliance などを思い起こしていただければわかりやすいかと思います。しかしながら、これらのタイトルと比較した際に目立つ E:C の特色としては、投射攻撃が射程の短さや威力の低さから決定的な攻撃とはなりえず(マスケット初期の時代ですからね)、あくまで接敵しての必中かつ威力の高い近接攻撃が決定打となる点が大きいといえます。そのため、XCOM などでは多用される妨害射撃(Interrupt)はあまり役に立たない一方で、接敵時に発生するいわゆる ZOC の存在に留意する必要があります。このゲームでは、各ユニットには1ターンにつき機会攻撃(Attack of Opportunity)の権利が1回分与えられ、ヘックスで隣接した敵ユニットが特定のスキルを使うことなしに移動、または遠隔攻撃を使用すると、その敵に1度だけ自動で攻撃します。そのため、脆弱なユニットをむやみに接敵させないことと、防御力の高い兵士を盾役として敵の移動の妨害にうまく使うことを考慮に入れておくべきでしょう。戦闘中の道具の利用や戦闘準備時間における道具の事前配置などの要素もありますが、これらについては後述することとします。

階級と装備

ユニットにはそれぞれ階級装備の差異があります。階級は基本的に1ランク上がるごとに攻撃力に+5%、防御力に+5のボーナスが入り、伍長までは職業固有の技能と選択技能を1つずつ獲得します(後述)。軍曹副官はそれぞれ煙幕弾(部分的遮蔽の生成)と集合(すべての味方ユニットが使用ユニットの方向へ3歩移動)の技能を獲得します。敵ユニットにも(原住民も同等に)階級があり、ツールチップで確認できます。あなたのユニットはゲーム開始時は全員が最下位の新兵ですが、ゲームの進行とともに獲得した経験点を好きなキャラに割り振ることで、任意のユニットを昇進させることができ、あなた好みの遠征隊を作れます。
装備は基本的に数量で表され、ユニットの近接武器・遠隔武器・防具の3部位に任意に割り当てるという特徴的なシステムが採用されています。所有する装備点は、任意のキャラの好きな部位に自由に配備、および解除(装備点プールに戻す)することができます。実際のプレイでは装備はめったに入手できず、また市場でも高価であり、参戦者全員の全部位に全振りできるような事態は後編(メキシコ編)の後半も後半となるまでありえないので、盾役の兵士には防具、直接攻撃役の斥候には近接武器、遠隔攻撃役の狩人には遠隔武器など、あなたのプレイスタイルとユニットの特徴の兼ね合いでそれぞれ割り当てることになるでしょう。敵ユニットの装備量は被攻撃時の効果音(ないし実際のダメージ量)でしか確認できないため、思わぬ強打を食らわないよう一応頭に入れておきましょう(一般に高階級の敵ほど装備量も多いという傾向はあります)。

戦闘時の編成

いざ戦闘となった際は、参戦させる従者を選択し、装備の配分や持ち込む道具の最終確認を行う時間があります。参戦できる人数は、その状況によりますが、最大で6人までとなっています。従者の昇進は限られた経験点の割り振りによるので、なるべく6人の固定メンバーを優先的に昇進させるのが効率的といえます。どの6人を選ぶかについては、次項を参照して決めてください。

職業(スペイン人)

あなたと行動を共にし、戦闘の際にはあなたのために戦いに出る従者たちについて。概要は ガイド: スタートアップ を参照してください。ここではより具体的に、職業技能と立ち回りについて解説します。ネタバレを極力避けたい方はここで読むのをやめてください。また、先に選択技能の一覧とその解説を示そうかと思いましたが、あまりに多数にわたるため、いちいち書き出しては面倒プレイヤーご自身で選ぶ楽しみを損なうものと考え、職業別におすすめ選択技能をいくつか挙げるにとどめることにしました。

兵士

防御力に優れ、戦闘の要となる職業です。味方を守る盾役として、戦闘には必ず参加させたい職業です。大まかに分けると、近接武器に片手剣+盾を持つものと、長柄武器を持つものの2種類に分類できます。いうまでもないですが、前者は防御力に優れ、後者は攻撃力に優れます。とはいえ、長柄武器を扱う兵士でも、防御力は他の職業よりも十分に勝っています。どちらを用いるかはお好みでどうぞ。
移動力が4と低いのが欠点ですが、昇進時に韋駄天(移動力+1)を取ると使い勝手が大幅に増すので、まず第一に取ることをおすすめします。また、職業技能として特筆すべきは、一等兵で獲得できる当身(対象を1ターン行動不能に)です。これによりスタン中の対象は、攻撃の機会を1ターン失うだけでなく、機会攻撃を発動させることなく隣接ヘックスを移動でき、盾持ちの場合でも防御が発動しなくなるなど、非常に使い勝手がよく、このためにも兵士はできれば複数人を参戦させたいところです。

斥候

移動力と近接攻撃に優れた職業です。反面、敵の攻撃にはもろいので運用には注意が必要です。伍長技能の投げナイフを除くと、遠隔攻撃の手段をもっていませんが、狩人学者以外は遠隔攻撃をする機会がそもそも少ないので、そのこと自体は大した差とはならないでしょう。初期技能では片手剣+盾持ちしかいませんが、一応選択技能を取得すれば長柄武器を扱えるようにすることも可能です(他に取るべき技能は多く、その価値があるかは微妙ですが)。
運用方法としては、高い移動力を活かし、場合によっては一等兵技能の隠密(移動力が半減する代わりに機会攻撃を引き起こさずに移動可能)や兵士当身などを利用して敵を挟み撃ちにし、その高い攻撃力を存分に発揮させることに限ります。そうした利点を活用するため、選択技能には背後の一撃(挟み撃ち時の与ダメージ上昇)などを取得させるといいでしょう。また、一般技能の罠探知を用い、高い移動力を活かして罠のありそうな地形を先行させる使い方もできるでしょう。チームに1人いれておけば、うまく使えれば強力な戦力となりますが、運用に自信がなければ外してもかまいません。

狩人

遠隔攻撃のスペシャリストです。使用する武器は弓とアルケブスのどちらかとなります。弓は射程(命中率ペナルティなしで撃てる距離)が長いのが利点ですが、威力が低いのが欠点です。対してアルケブスは逆の特徴をもっています。結論からいうと、一般的な使い勝手からいえばアルケブスに軍配が上がるような気がします。というのも、あまりアウトレンジにこだわる必要性がないうえに、兵士当身と組み合わせるなどして使った選択技能の直射(敵に隣接しての遠隔攻撃が確実にクリティカルとなる)が強力なためです。とはいえ、弓使いで一匹狼(味方から8歩以上離れている際、攻撃力に+10%)を取得し、アウトレンジにこだわるというのも面白いかもしれません。ともあれ、チームに1人は入れておくと、なにかと役に立つでしょう。

医者

攻撃防御ともに頼りないですが、味方を回復することができます。回復の技能は1ターンのクールダウンがあるため、最初はあまり役に立たないように思えますが、一等兵に昇進させると治療技能を獲得します。これにより、単純に考えてもクールダウン1ターンの回復技能が2つに増え、毎ターン仲間を回復させられるようになるので、使い勝手がだいぶ向上します。大勢いてもあまり役には立ちませんが、チームに1人は欲しい職業です。

学者

攻撃防御ともに医者と同じく頼りないですが、こちらは昇進とともに支援系技能を取得します。また、弱点察知技能により、遠隔攻撃をすることで(外れても)その敵の防御力を低下させられます。分類としては支援系となりますが、上級者向けの職業というか、正直なところ、効率上はあまり必要性を感じません。とはいえ、使ってみると面白い職業ではあります。例えば一般技能の妨害(敵のターンで自分から8マス以内に移動してきた敵に射撃)はあまり使い道がないのですが、学者に使わせた場合、その射撃で発動した弱点察知による防御力低下は次の自分のターンにも継続するという面白い特性があります。また、移動力の低い兵士に対して兵站を用いれば、なにかと役に立つときがあります。他にも、敵に遠隔攻撃系ユニットが多い場合、敵全員の攻撃力を低下させる伍長技能の動揺が大いに役立つことでしょう。とはいえ、6人という限られた枠を争うなかではやはり微妙なところです。ましてや4人以下の戦闘に出番はまずないでしょう。ともあれ面白い職業ではあるので、我こそは使いこなせるものぞという方がおられればぜひ使ってみてください。

職業(原住民)

主に敵の側として登場します。展開によっては一部仲間になるものもおりますが、ネタバレとなるので詳細は省きます。あまり込み入った説明をすると楽しみを損なうものと思いますので、敵としてみた際の軽い概略を記すにとどめます。

戦士

斥候に相当しますが、やや防御面で勝っている印象です。特にこれといった特徴はありませんが、隠密による挟み撃ちに注意。

罠師

狩人に相当します。高階級の罠師矢の雨という範囲攻撃を使用するので、味方の配置に注意しましょう。

祭司

回復技能を持つ医者に相当しますが、パッシブ技能に毒の刃(直接攻撃を与えた対象に毒による継続ダメージ付与)をもつため、積極的に前線に出てきて直接攻撃を仕掛けてくるのが特徴です。とはいえ、防御力が弱いのは医者と変わらないので、早めに倒すといいでしょう。

勇者・女戦士

兵士に相当しますが、攻撃面が非常に強力です。登場するのはゲーム後半なので詳細は控えます。

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長くなったので別稿に続きます。

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